Chap3. 甲状腺機能異常、不妊! エストロゲン過剰

体はとても複雑、かつ精巧で知るほど驚いてしまいます。人体の素晴らしいチームワークを甲状腺、副腎と卵巣の観点からお話しします。

甲状腺機能の不調が、不妊を起こしてしまうことがあります。

甲状腺、副腎と卵巣はお互いに深く関わって体の機能を維持しています。ですから、この臓器中にひとつでも異常があれば、他の二つ臓器にも影響を及ぼしてしまいます。例えば、副腎の機能が弱くなると甲状腺機能が低下してしまうことがあります。すると、生理痛、生理不順などの症状が現れます。

また、甲状腺機能が弱くなると、副腎疲労やエストロゲンの過剰症を悪化させてしまいます。甲状腺機能が低下すると、肝臓が「性ホルモン結合グロブリン」と呼ばれるタンパク質を活性化することができなくなり、血液内のエストラジオール(エストロゲンの一種)が増えていきます。また、このときプロラクチン(黄体刺激ホルモン)も増えて、これが排卵障害を起こしてしまいます。ホルモンバランスは卵巣だけではなくて、内臓や脳が各自の役割を果たすことで獲得できるチームワークです。

当店のお客様から質問がありましたので、その仕組みを分かりやすく説明しました。

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